ゲド戦記、観ましたよ
巷では大不評ランキングで、ブッチギリのゲド戦記を観て来ました。
どんなにひどい映画だろうと、期待(笑)しながら観てましたが、残念な事に「ファイナルファンタジー(2001年)」を超える迷作ではなく、ちょっと残念(^^;
つまらない映画には違いないのですが、多少、いくつかの場面において理解できる箇所がある分、ゲドの方が上ってとこでしょうか・・・
原作はゲド戦記(アーシュラ・K・ル・グウィン作)ですが、原案にシュナの旅(宮崎駿作)となっており、シュナの旅を読んだ事のある友人に言わせると、「余計な物を混ぜなくてええやん。」と、言うことらしいです。
ゲド戦記は3巻まで読んだことがあるのですが、1990年以降にも作品をだしており、全6巻(内外伝1巻)となっております。
ジブリ版は3~5巻を足して3で割った作品となっており、原作を知ってる人から観るとむちゃくちゃで、知らない人から観ると理解できないんじゃないかと思われます。
まず、ゲド戦記の舞台である、アースシーの世界がつかみにくい。一応、作中でも語られてはいますが、この世界ではどんな物質、生き物、ありとあらゆる物に「真の名」と言う名前が存在してまして、この名前を知っているとその物を支配できるというルールがあります。これは作品のなかでは重要なルールでして、物事の根幹と位置づけられている事になっています。
原作では第1巻をまるまる使って説明してるわけですが、ジブリ版にはそんな重要なルールだと示す演出が無い為、見てる側は魔法の言葉のようにしか見えないのです。このルールをうまく理解できないと、ジブリ版の半分はチンプンカンプンのまま、話が進みます。
また、タイトルはゲド戦記となっていますが、話の中心は少年のアレンです。なのですが、前半部分はゲド(作中ではハイタカ。真の名がゲド)が話の進行を引っ張るカタチが多く、勘違いしやすい構成です。本来であれば、アレンの心の成長を描いた作品にしたかったと思うのですが、作中の世界背景を説明するのに時間がかかってしまい、主人公が誰かつかみ難いままクライマックスに突入してしまうという、大胆な展開でした。
クライマックスに至っては、ハリウッドのB級サスペンスよろしく、そんなオチかよ的なラストを迎えます。一応、ほんとに一応、複線的な物もあるにはあるのですが、正直、気づきません。と、言うか、ほんとに複線かどうかも怪しいのですが・・・。原作を知っていると理解するできるラストではありますが、知ってたって納得できるストーリーではありません。
ゲドのような約束事を肝とする作品は、マトリックスのように3部作にして、1作目を導入にして、2作目、3作目と繋いでいくパターンの方が、良かったんじゃないかと思われます。
ただ、映像自体、キャラクターに躍動感がある点は、さすがジブリというところでしょうか。近年のTVアニメーションと比べてはいけないのかもしれませんが、丁寧に作っています。金のかけ方が違うので、当たり前と言ってしまえば仕方がありませんが・・・。
しかし、監督が「こんな演出をしたいから、こんな場面をわざわざ作った」のが、ありありとわかるシーンがあってみたり、ラストシーンでは日本人よろしく、「日の丸構図でいいんじゃね」的なセンスのかけらも感じさせない構図があったりと、ジブリの映像技術を無駄に浪費した結果となってしまいました。
一応、点数をつけるとすると、10点満点中4点。
○アニメーションの作りこみが丁寧。
×理解しにくいストーリー。
映画のでき自体は5点ぐらいあげてもいいと思うのですが、見るべき点(演出)が少ない為減点。バカっぽい要素があれば個人的にアップしたのになぁ。B級映画なのに、B級になりきれず、C、D級の烙印を押されてしまう映画というところでしょうか。
| 固定リンク


最近のコメント